特集/コラム
ロックシティ防府に本店オープン−エムラ山口支店“超専門店“目指す
3月14日にグランドオープンした県内最大級の大型商業施設「ロックシティ防府」(防府・鐘紡町)に、防府本店を拡大移転したファッション衣料販売の「エムラ」(防府市)。約1,200坪ワンフロアの売場面積を誇るファッション専門店は、新たな売り場構成とラインアップで注目を集め、順調な滑り出しを見せている。広域圏からの集客を狙う防府本店に対し、隣接市に位置する山口支店は、今後どのような戦略を展開していくのか。同社の江村栄治社長(42)に話を聞いた。
―― 防府本店の移転オープン、おめでとうございます。
江村 ありがとうございます。長年地域の皆さまに愛されてきた防府本店は、店舗規模を大幅に拡大し、移転先のロックシティ防府で新たなスタートを切りました。ヤング・キャリア・ミセス・メンズファッションをはじめ、バッグやシューズ、ジュエリー、着物などのコーナーで売り場を構成し、幅広い層のお客様に対応できる店づくりを心がけております。おかげさまで、地元はもとより広範囲のお客様に足を運んでいただいております。
―― それにしても大規模な出店ですね。
江村 より多くの方に利用される店舗となるべく、広いワンフロアにすべてを集約しました。これは生き残りをかけた挑戦です。地元専門店が大型ショッピングセンターに1,200坪を陣取って出店した前例は全国にもなく、業界の注目も感じるだけに、このたびの出店は何としても成功させたいと思っています。オープン以後、新しいお客様づくりという観点ではかなりの成果を上げており、一度ご来店いただいた皆様にいかに再来店していただくかが今後のカギとなってきます。
―― 山口市からの集客も大きいと思われますが、山口支店への影響はないのですか?
江村 エムラは県内5都市に店舗を展開しており、それぞれの地域で地元のお客様に愛され、必要とされる店づくりを目指しています。防府本店がオープンし、山口支店も負けられないという意識はもちろんありますが、店舗ごとに地域の特色や客層、ニーズに合わせた独自の商品提案、サービスを行っておりますので、やはり山口のお客様は山口支店に定着していただけると考えています。すでに防府本店と山口支店では、お客様の層やニーズに若干の違いが見られますし、商品構成の面でも次第に住み分けができてくるかと思います。
―― 山口支店の独自色とは?
江村 県内でもファッションに敏感な地域ですので、シーズンごとにいち早く話題の商品や流行をキャッチして売り場を整え、品ぞろえやディスプレーにも特に気を遣っています。また、ヤングゾーンの1階とキャリアゾーンの2階は、ファッションのテイストごとに商品をトータルで提案させていただくセレクトコーナーの形態をとっています。ブランドごとにコーナーを区分けする従来の“箱形”ではなく、一つのくくりの中でセレクトした商品によって横断的にブランド構築をしておりますので、取り扱いブランドはかなりの数になります。山口支店で7年前に初めて試みたセレクトコーナーは、今では各店舗で主流のスタイルとなっています。
―― ニーズの先取りですね。
江村 ニューヨークやロスのセレクトショップを視察したり、都市圏のショップと情報共有したり、常にアンテナを高く張っています。そして商品のバイイングには、社員自らがメーカーに出向きます。年齢や感覚がお客様に近く、生の声も聞ける現場スタッフが仕入れを行うことで、よりニーズに合った商品を選び、提供することができるというわけです。バイイングから販売までを任されるスタッフは大変ですが、逆にそれがやりがいにつながっているようにも見受けます。
―― 山口市中心商店街では活性化に向けたさまざまな事業が計画されていますが、山口支店として街の動向をどのように捉えていらっしゃいますか?
江村 商店街というのは、第一に人が集う場でなければなりません。通りを歩く人が増え、商店街全体ににぎわいが生まれることを願っています。また、今年10月に山口井筒屋さんがオープンされることについては、商店街活性化の契機として期待すると同時に、気の引き締まる思いもあります。今後街の動きとも連動しながら、専門店としての魅力にさらに磨きをかけていきたいと思います。
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