山口県立大学の学生である潮田紗希子さんがホームページ上で行っている、似顔絵の注文・作成サービスが評判を呼んでいる。

　潮田さんは、現在、同大学生活科学部環境デザイン学科3年生。大学に通いながら、自身のホームページで似顔絵の注文を受け作成し、発送までを行っている。顔の特徴をデフォルメしたコミカルな絵柄が特徴的。海外の有名人の似顔絵作品などを載せた潮田さんのホームページを見て、「自分達の似顔絵も書いて欲しい」と注文が入るという。結婚式のウエルカムボードの注文がメーンで、価格は1万円～1万5千円程度。

　潮田さんは大分県出身。大学進学の際に、好きな絵と英語が一緒に学べる同大学を選び、今はデザインの勉強をしている。初めて自身で描いた絵をインターネットで公開したのは高校生の時。当時好きだった漫画のキャラクターを載せていたが、ある時描いたマイケル・ジャクソンがきっかけで似顔絵を描く楽しさを知った。今年2月には東京浅草で開かれた、アメリカの似顔絵師団体「NCN（National Caricaturist Network）」主催の国際大会に参加し、海外のプロ似顔絵アーティストたちと実際に触れ合うことで、彼女の中の似顔絵に対する意識が変化したという。

　「今のペースを保ち、好きな芸能人の似顔絵を描きながら、将来、自分の技術を仕事に生かせるようにセンスを磨いていきたい。『面白いけど嬉しい』というような、人に喜んでもらえる似顔絵を描けるようになるのが理想」と潮田さん。

　潮田さんは、山口・一の坂川沿いのアートスペース「クリエイティブ・スペース赤れんが」（山口市中河原町、TEL 083-928-6666）で5月25日～27日、同学科の学生数人とグループ展「伍展」を開催している。開館時間は9時～17時（最終日は15時まで）。

さつきち（©マルニ）