宇部の老舗和菓子店「いのくま」（宇部市中央町3、TEL 0836-21-2656）が5月3日、母の日に向けた「和菓子で作ったカーネーション」の提供を始めた。

和菓子で「ありがとう」を伝える

　カーネーションの花を和菓子で彩り豊かに表現した同商品。山芋と白餡（あん）を炊き合わせた練りきりで、卵黄を混ぜ込んだ黄身餡で作る「赤」とこし餡を入れた「紫」、ゆず餡の「黄」の3種類を用意する。価格は1個260円。

　10年ほど前から母の日向けに毎年提供しているもので、「年々求められるお客さまが多くなり、毎年心待ちにされるリピーターの方も増えてきた。楽しみに待ってくださっているようでうれしい限り」と同社の猪熊ゆかりさん。

　「一つ一つが手作りなことに加え、販売期間も約1週間と短いので大量には作れない。花びらは1枚ずつ作り、とても細やかな細工を施しているのでデリケートなお菓子。お母さんに感謝の気持ちとともに贈ってもらえれば」とも。

　同商品の販売は今月11日まで。期間を通して約400個を用意する見込みで、予約も受け付ける。同店のほか国道190号線沿いの「西本町店」（西本町2、TEL 0836-31-2531）と宇部井筒屋（常盤町1）でも販売する。

　営業時間は西本町店＝8時～19時。中央店＝10時～17時。日曜定休（西本町店は午前は営業）。