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宇部の山本写真機店で「赤々舎」写真集展-姫野希美さん招きイベントも

「お気に入りの一冊を見つけてほしい」と山本陽介さん

「お気に入りの一冊を見つけてほしい」と山本陽介さん

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 JR宇部新川駅近くのカメラ・写真店「山本写真機店」(宇部市中央町1、TEL 0836-31-5005)で現在、写真集展「AKAAKA BOOKS EXHIBITHION」が開催されている。

ヒット作の写真集がずらり

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 今月18日から始まった同展は、写真集や美術書を中心に刊行する出版社「赤々舎」(東京都新宿区)が出版する写真集を集めたもの。普段はカメラやフォトアルバムなどが並ぶ店内メーンテーブルに、同店の写真家・山本陽介さんが選んだ多彩なジャンルの写真集20冊を展示販売する。

 赤々舎は2006年の設立以来、出版した写真集が写真界の芥川賞と呼ばれる「木村伊兵衛写真賞」を3年連続で受賞するなど、出版不況の中でもヒット作を生み続け「写真集業界をリードし続ける出版社」(山本さん)として注目を集めている。

 開催のきっかけについて、同店の山本陽介さんは「地方では写真集の取り扱いが少なく、実物が見られる機会はごく少ない。多くの方に今最もビビッドな出版社の作品に触れてほしいと思い、直接赤々舎に打診して実現した」と話す。

 展示するのは、第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した浅田政志さんの「浅田家」や、第38回の同賞を受賞した百々新さんの「対岸」などのほか、家族との日々を撮影した茂木綾子さんの「traveling tree」、ジョナサン・トーゴヴニクさんの「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」、世界中のビーチの写真を収めたマーティン・パーさんの「Life’s a Beach」など。価格帯は2,000円~8,000円。

 山本さんは「おしゃれな内容やコミカルな写真集、問題に踏み込んだテーマの写真集など、幅広いジャンルの作品をそろえた。一冊一冊が強いコンセプトを持って仕上げられているものなので、読み終えた後に心に残るものも大きいはず。『写真を読む』ような感覚で楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛ける。

 8月9日・10日には、同社の姫野希美社長を招いたイベントを開催。9日はトークショーを開き、写真集出版にまつわるエピソードや、編集者の視点から見る写真などについて話を展開。10日は「ポートフォリオレビュー」として、参加者の写真を見ながら姫野さんが批評する。開催時間など詳細は同店ホームページで確認できる。

 営業時間は9時~19時(日曜・祝日は18時まで)。8月17日まで。

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