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宇部・中央町に西日本初の介護拠点併設型「ローソン」 介護相談窓口も

多くの人でにぎわう「ケアローソン」

多くの人でにぎわう「ケアローソン」

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 宇部・中央町に1月15日、西日本エリア初の介護拠点併設型コンビニ「ケアローソン」(宇部市中央町1)がオープンした。

通路は通常より広く確保

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 山口県内を中心に介護サービス事業を展開する「河村福祉サービス」(宇部市相生町4)の子会社「河村商事」がFCオーナーとなって運営する同店。ローソンは同形態の店舗を埼玉県に2店、新潟県に1店出店し、同店は全国4店目で西日本エリア初となる。

 店舗面積は73坪。ケアマネジャーが対応する介護相談窓口を設け、プライバシーを守る相談室も併設する。サロンスペースには、地域情報や介護関連情報の配布物を置くコーナーを設け、地域の交流の場としての使用を想定する。席数は16席。

 事前にケアマネジャーや60歳以上のアクティブシニアを対象に行ったアンケートや座談会を参考に、ドリンク棚の扉を外し、通路は通常店舗の1.2~1.5倍を確保。トイレはバリアフリーとなっている。

 コンビニの標準的な商品約3800点に加え、介護関連商品を約200点そろえる。「介護関連商品コーナー」には、尿臭消臭効果のある洗剤や軽失禁用パッド、レトルトの介護食やとろみ調整商品などを並べる。小分け総菜や水物なども充実させ、ミニスーパー的な機能を強化した。

 同形態のメリットについて、「ローソン」ライフケア推進部の林泰生部長は「通常は敷居が高く感じられる介護相談だが、コンビニに併設することで気軽に訪れやすくなり、必要な介護商品は24時間購入できる。『シニアサロン』と書いてはいるが、もちろん若い世代にも使っていただき多世代交流の場になれば」と話す。

 同社は2017年度までに同形態で30店舗出店することを目指している。「西日本の介護事業者も視察に訪れやすい店舗ができた。認知度が上がり、共に事業展開したいパートナーが増えるとうれしい。既存の店舗もブラッシュアップし続けたい」とも。

 門出を祝うような晴天の下、10時30分からはオープニングセレモニーが開かれ、テープカットを行った。11時の開店を前に並んだ客は100人を超え、先着順で紅白まんじゅうが配られ、大いににぎわった。

 「河村福祉サービス」の河村高志社長は「身近なコンビニで専門家に相談できれば便利だと2年前から考えていた。準備には予想以上に時間や人が必要で大変だったが、地域に密着したサービスを提供できる店ができた。コンビニ経営は初めてだが、職員と協力して頑張っていきたい」とほほ笑む。

 介護相談窓口の対応時間は8時30分~17時30分。相談無料。

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