山口・中央に無農薬農産物の直売所-生産者のこだわり伝える

店内には契約農家から直接仕入れた野菜などが並ぶ

店内には契約農家から直接仕入れた野菜などが並ぶ

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 農産物・加工品の卸販売、商品開発、コンサルティングを行う「アグリプロジェクト」(山口市中央5)は12月12日、山口・中央の山口県商工会館向かいに有機・無農薬野菜や果物の直売所「野菜工房」(同、TEL 083-928-6830)をオープンした。

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 店舗面積は、約15坪。県道沿いの店舗には目立つようにオレンジ色の看板が掲げられ、店内は農産物、畜産物、加工品などを販売するスペースと、10席の椅子とテーブルを設けた休憩スペースがある。

 同店は、生産者から直接仕入れた低農薬・無農薬農産物のほか、ハーブ商品、ジャム、調味料などの添加物を使わない自然食品を販売する。取扱商品は、山口・徳地産の大根(1本=150円)、山口・秋穂二島産のみかん(約10個=280円)、防府市産のかぼちゃ(200~300円)、美東町産の玄米(2キロ=900円)など。野菜や果物には、生産者名、農薬使用回数などを記載して販売する。現在、同店では山口県内の農家15人と契約しており、取り引きする際にはすべて生産現場を直接視察してから決めているという。

 今後の展開として、参加者に農家の現場を見てもらうみかん狩りやいも掘り、店内の厨房を利用したマクロビオティックの料理教室など、食育を学べるイベントや行事を開催していく予定。

 同社代表社員の新田浩之さんは約10年間、自然食業界に身を置いていた。山口県は都会に比べてオーガニックや有機農産物への意識が低いと感じていたことから、農薬や化学肥料を使っていない農家を応援しながら、安心・安全な食材を広めていきたいと、同店の出店を決めた。新田さんは「通常、直売所というと郊外にあることが多いが、日々の生活に入り込みやすくするため、あえて街の中に出店した。店を通して、生産者と消費者に安心、安全食材の意識を広げていきたい」と意気込む。

 営業時間は9時30分~18時。火曜定休(12月中は無休)。

アグリプロジェクト(©マルニ)

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