昭和初期の雰囲気をもつモダン空間の居酒屋-山口・湯田温泉に

「酔処 泰人(たいんちゅ)」の店内には、廃材やレトロなものをアート感覚で壁に配置

「酔処 泰人(たいんちゅ)」の店内には、廃材やレトロなものをアート感覚で壁に配置

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 山口・湯田温泉のほろよい通りに1月17日、居酒屋「酔処 泰人(たいんちゅ)」(山口市湯田温泉1、TEL 083-923-3689)がオープンした。

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 店舗面積は20坪で、席数は36席。もともとあった長屋を改装して、畳の座敷、懐かしさを感じさせる古い引き戸、壁時計など、昭和初期の雰囲気を持ちながら、照明や色使いを工夫してモダンアートな空間を作り出した。店内の壁は55センチ角の枠で区切られ、廃材、空き缶、竹、昭和20年代の湯田温泉の写真など、夢や思い出をイメージしたオブジェが打ち込まれている。

 フードメニューは、「阿東牛の肉じゃが」(450円)、「ちゅらカツ」(420円)、「天然酵母のパンピザ」(450円)のほか、20歳以上限定のアイス「ちゅら抹茶」(300円)など沖縄料理のテイストを取り入れたものが多い。安心して食べられるものを安く提供しようと、地産地消、有機・無農薬食材にこだわる。ドリンクメニューは、焼酎や日本酒を中心に、約60種類のアルコールを提供。客単価は2,500円。

 同店オーナーの末広泰三さんは、東京で広告代理店に8年間勤めた後、山口の居酒屋グループで25年間働いてきた。年を重ねるうちに、昔から自分の中で思い描いていた店をやりたいという思いが強くなり、昨年10月に退職。約2カ月かけて、壁、床、照明を自分で手がけるなど、開店準備を進めてきた。今はゼロから自分を見直したいと、仕入れから接客まで奔走している。

 沖縄が好きという末広さんは、店名も自分の名前を沖縄風にした「泰人(たいんちゅ)」と名付けた。「人が安らぐ」という意味もあるという。「年代は関係なく、誰もが気取らず、心地よく酔ってほしい。お客同士の一体感が生まれる社交場のような店になれば」と話している。

 営業時間は17時30分~25時。日曜定休(月曜が祝日の場合は月曜休み)。
(©マルニ)

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