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広域宇部圏の「大人の社会見学」今年も 地元の産業スポット巡る33ツアー

人気の「山陽オート」を見学するツアーでは、場内からレースを観戦する

人気の「山陽オート」を見学するツアーでは、場内からレースを観戦する

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 宇部・美祢・山陽小野田の産業スポットを巡る観光バスツアー「大人の社会見学」が6月7日、今年も始まった。

宇部沖をクルーズして工場群を眺める

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 今年で13年目を迎える同ツアー。石炭やセメント、石灰石の産業で発展した3市の歴史に触れながら、産業スポットや地元企業を巡る。各コースには企業OBが「産業観光エスコーター」として同行し歴史ストーリーを紹介することや、ご当地グルメが楽しめることも魅力で、6月~11月の半年間で23テーマ・33ツアーを実施する。

 初日となった同日は、日本一長い私道・宇部興産専用道路を通り、石灰石採掘場「宇部伊佐鉱山」やダブルストレーラーの整備場を巡るツアー「セメントの道」を実施。20~80代の参加者37人中、約半数が福岡や広島、鹿児島や岐阜、関東など県外からの参加で好調なスタートを切った。

 定番人気は、「山陽オート」のバックヤードを見学し場内の芝生でレース観戦するツアーや、「美祢社会復帰促進センター」内を見学し受刑者と同じ食事を食べるツアーなどで、「普段は立ち入れない場所を盛り込む」と同推進協議会事務局・宇部観光コンベンション協会次長の植杉謙治さん。

 今回は、宇部市内の2カ所のダムや酒蔵を見学する「酒蔵とダム湖ツアー」と、美祢の採石場で爆破が見られる「採掘場の発破見学」の2ツアーを新設した。

 「より幅広い多くの方に興味を持っていただけるように、『地元スポットの観光』を前面に打ち出し、各ツアーのマイナーチェンジを多数行った」と植杉さん。

 「企業の物作りや歴史探訪、体験やグルメといろいろな側面から参加していただける。12年間続く、息の長い産業観光ツアーは珍しいのでは。家族連れや仲間内で、非日常や地元の魅力を楽しんでもらえたら」と参加を呼び掛ける。

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