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タクシーでテークアウト料理配達 開始から1カ月、宇部市内で需要高まる

「虎の子」でデリバリー商品を受け取るタクシー

「虎の子」でデリバリー商品を受け取るタクシー

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 新型コロナウイルスの影響を受け、宇部市内のタクシー会社が4月下旬から始めたテークアウト料理を配達するサービスの需要が高まっている。

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 現在、「オリエント交通」(助田町、TEL 0836-33-7799)の「UbeEats(ウベイーツ)」と、「宇部第一交通」(昭和町3、TEL 0120-37-3249)の「Hakobuuu(はこぶー)」が、それぞれ宇部市内の飲食店と提携してサービスを提供している。

 「ウベイーツ」に参加する飲食店は、「鉄板伊酒屋 calcio(カルチョ)」「Spice Bar Melissa(メリッサ)」「雷鶏(サンダーバード)」(以上、中央町1)、「お好み焼き なには」(浜町2)、「餃子・中華酒場 虎の子」」(中央町3)、「やまと屋!其の二」(松島町)、「お茶々」(松島町)、「炉ばた 炎月」(中央町3)の8店。

 「はこぶー」に参加する飲食店は、「味処 三松」「やきにくダイニングだんく」「お肉バル UNI(ウニ)」(以上、中央町3)、「寿司和食処 呑兵衛」(新天町2)、「開華園」(神原町2)、「お好み焼き なには」(浜町2)、「卯月」(鵜の島町)、「POLE POLE(ポレポレ)」(松島町)、「光華飯店」(中央町2)、「渡来」(開5)の10店。

 オリエント交通の松本誠矢専務は「4月27日にサービスを開始したところ、大型連休中に需要が高まり多い日には20~30件の利用があった。連休明けの現在も平日は1日15件、休日には30件ほど利用があり、引き続き需要の高さを感じている」と話す。

 「小さなお子さまのいる世帯や障がい者の方など、普段お店になかなか行けない人からの想定外のニーズもあり、やってみて気が付いたことも多い。サービスは当面継続するので、引き続き多くの方に利用してもらえれば。提携する店舗数も増やしていきたい」とも。

 「虎の子」の店主・児島寛康さんは「飲食店やタクシー事業者だけでなく、お客さまにも喜んでいただけるサービスだと思い参加を決めた。需要と供給がマッチしたのか、テークアウトが思った以上に忙しい状況。仕事があるありがたみをかみしめながら料理を提供させてもらっている」と話す。

 こうした取り組みを受け、宇部市では「うべ飲食店・応援プラットフォーム」を立ち上げ、タクシー事業者に対して補助金を交付するという形で支援を行っている。

 宇部市総合戦略局共生社会ホストタウン推進グループの担当者は「飲食店もタクシー業者も厳しい現状だが、街の明かりを消してはいけない。市が支援することで、市民の積極的な利用の呼び水になれば。今回の事業の終了期間は決めていないが、今後も様子を見ながら判断していきたい」と話す。

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