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宇部にパン店「あにぃぱん」 地元企業が新業態、「森のパン屋さん」のライ麦パン継承

真鍋社長(左)とスタッフ

真鍋社長(左)とスタッフ

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 パン店「あにぃぱん」(宇部市文京台3)が9月21日、宇部フロンティア大学近くの住宅街にオープンした。

もっちりとしたライ麦パン

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 運営は、内外装工事などを手掛ける「真鍋建工」(宇部市中山)。真鍋吉洋社長が、宇部市中山で「森のパン屋さん」を営んでいた真鍋さんの母親が作る「ライ麦パン」の味を多くの人に伝えたいと、新業態での出店に踏み出した。

 真鍋さんは「母は本当にパン作りが好きで、店を閉めてからも注文販売などでパン作りを続けていた。15年ほど前に閉めた今も『店はありますか?』と確認の電話があるほど。小さいお子さまから高齢者までたくさんの人に親しんでもらっていた。母のパンをずっと愛し続けてもらえるようにしたいと思い、味を受け継ぐことを決めた」と話す。

 店舗面積は約6坪。店内で毎朝焼き上げる手作りのパンを提供する。看板メニューの「ライ麦パン」はプレーン(648円)とレーズン(756円)の2種類で、サイズは1斤。粗さの違う3種のライ麦を配合し、ふんわりしてもっちりとした食感が特長という。ライ麦の生地をベースに製法を変えて作る「あにぃぱん」(270円)や、人気が高いという「バターロール」(324円)、「イギリスパン」(648円)もある。「フロランタン」(194円)、「キャロットケーキ」(119円)などの焼き菓子は常時約15種類をそろえる。電話や公式LINEでの予約販売も行う。

 真鍋さんは「今後、好みの具材を挟んで食べる『あにぃバンズ』を提供する予定。35年間母親がノートに書きためたレシピを徐々に出していけたらと思っているので、楽しみにしてもらいたい」と話す。

 オープンに先駆け、9月16日から2日間にわたり行ったプレオープンでは、開店前から行列ができるにぎわいを見せた。

 真鍋さんは「店が落ち着いてきたら、直接買いに来られないという人に配達などもしていきたいし、将来的には営業日も増やせるようにしていきたい。母親に伝授してもらいながらの修業中の身だが、至福のおいしさを皆さまにお届けできたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~17時(売り切れ次第閉店)。土曜・日曜・祝日定休。

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