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宇部に東南アジア雑貨&カフェ「カケハシ」 日本とカンボジアの架け橋に

「現地のことを知ってもらうきっかけになれば」と井原さん

「現地のことを知ってもらうきっかけになれば」と井原さん

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 宇部・西岐波のカフェ&雑貨店「Cafe Kakehashi(カフェ カケハシ)」(宇部市今村南3、TEL 070-8959-3014)が8月3日、オープンから1周年を迎えた。

日替わりランチ

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 住宅街の古民家で日替わりランチを提供するほか、東南アジア雑貨などを販売する同店。洋室と和室の2部屋をカフェスペースにして1部屋2組ずつの利用に限定。ランチは密を避けるため前日までの予約が必要。

 店主は、個人でカンボジアを支援する活動を行ってきた井原由佳里さん。2年ほど前に井原さんの祖母が亡くなり、思い入れのある家を活用しようと出店を決めた。「見える支援」を目指し、売り上げの一部をカンボジアの貧困の村への浄水器設置など支援に充てる。

 井原さんは「伯父がカンボジアに住んでおり、8年ほど前に初めて現地にボランティアで訪れたが、家族愛が強かったり、交通事故の影響で足を悪くした私を気遣ってくれたりと優しさがあふれるところだった」と振り返る。低価格で商品を販売することで、誰もが支援できる形を作ろうとネットやショッピングモールなどで東南アジアの雑貨を販売していたが、利用客の「ランチ後に雑貨がゆっくり見られたらいい」という声を受け、カフェ兼雑貨店を開いたという。

 提供するのは、メイン料理のほかに生春巻き、ご飯、みそ汁、副菜4品、コーヒーが付いた「日替わりランチ」(800円)。ドリンクはコーヒーや紅茶、チャイラテ、ソフトドリンクなど約10種類を用意する。

 火曜・木曜・土曜はランチのほか、「大玉たこ焼き」(6個入り、120円)をテイクアウトで販売し、手作りした焼き菓子(60円~)も店内で販売する。

 雑貨は、井原さんがコロナ前に現地で直接買い付け、または輸入したカンボジア人手作りの雑貨を取り扱う。国王も愛用するという手織りの綿ストール、孤児院の子どもたちが手作りしたミサンガ、化学薬品不使用の籠バッグ、刺しゅうバッグ、ポーチ、小物など。価格帯は100円~4,000円前後。

 井原さんは「見て、触れることでカンボジアの現地や手仕事の魅力が伝わる、日本とカンボジアの架け橋のような場所になれたら。気軽に悩みを話せる場や地域の方の憩いの場にもなれば。コロナの影響で今は物流が止まっているが、規制が緩和されたらタイやラオス、ウクライナなど海外の流通や支援の輪を広げていきたい」とも。

 営業時間は11時~15時。日曜、祝日定休。

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