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宇部で「防府の藍染職人×山口の皮革作家」コラボ展 天然素材使った作品

皮革作家の藤井卓也さん(左)と藍染職人の大道竜士さん

皮革作家の藤井卓也さん(左)と藍染職人の大道竜士さん

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 宇部市新天町の画廊「GALAXY(ギャラクシー)ふくなが」(TEL 0836-21-0085)で10月7日、作品展「草衣so-i・RASTIC展」が始まった。

藍染職人・大道さんと妻のともみさんの作品

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 防府・富海で藍染工房「草衣so-i(そうい)」を構える藍染職人・大道竜士さんと妻のともみさん、山口・下竪小路に店舗兼アトリエ「RASTIC(ラスティック)」を構える皮革作家・藤井卓也さんによるコラボ展。期間中は毎週末、作家が在廊する予定。

 大道さんは2015(平成27)年、防府に家族で移住し、地域おこし協力隊員の任期を終えた2018(平成30)年9月に工房を設立した。「季節や温度、湿度など自然の影響を受けやすい発酵や菌の力に頼ったものづくり。制作作業と並行して、畑で藍と綿花を育てている。天然素材と付き合うには思い通りにいかない時もあるが、そこが魅力」と話す。

 竜士さんが染めや型彫り、ともみさんが縫製、織り、デザインを担当し、綿、麻、シルク、ウールなどで作った衣類を中心に、服やスカーフ、ポーチ、手ぬぐい、マスクなど日常使いできる作品約100点を展示する。販売価格は2,200円~8万円前後。

 大道さんは「糸や布は日々の暮らしには欠かせない物。実際に見て、自分の肌になじむものを見つけ、一点物の良さを感じてもらい、どういう過程で服が作られるのかを考えてもらえたら」と話す。

 皮革作家歴13年という藤井さんは、植物の樹皮などから抽出したタンニンを主成分に使った古代エジプト時代から行われているという「タンニンなめし」を施した革などを使ってカバンや財布などを制作している。食肉文化の副産物でもある天然皮革を活用し、カバンや財布、名刺入れ、ベルト、キーカバー、ポーチなど約100点を展示。販売価格は300円~20万円前後。

 藤井さんは「大量生産される物は手ごろだが経年変化が著しい。天然の革は10年、20年と使い込むことで価値が上がり、一つのものを大事にするという価値観も磨かれる。良い物を使うと、良い循環が生まれ、ポジティブなエネルギーを呼び込んでくれる。長く楽しんで生活を豊かにしてもらえたら」と話す。

 開廊時間は10時~18時30分。水曜定休。今月16日まで。

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