防府が舞台のアニメ「マイマイ新子と千年の魔法」、全国ロードショー始まる

初日舞台あいさつに登場した(左から)片渕須直監督、福田麻由子さん、水沢奈子さん

初日舞台あいさつに登場した(左から)片渕須直監督、福田麻由子さん、水沢奈子さん

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 山口県防府市を舞台にしたアニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」の初日舞台あいさつが11月21日、東京都新宿区内で行われ、声優を務めた女優の水沢奈子さん、福田麻由子さん、片渕須直監督が登場した。

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 同作品は、防府市出身の芥川賞作家・高樹さんが、自らの幼少時代をモデルに描いた自伝的小説「マイマイ新子」をアニメ映画化したもの。昭和30年代の防府市を舞台に自分たちの世界を真剣に生きる子どもたちを描いている。

 貴伊子の声を担当した水沢さんは「この映画では都会から転校して来たおとなしい女の子・貴伊子を演じた。声優は初めての経験。福田麻由子ちゃんとも初対面でとても緊張したが、アフレコを通じて、新子と貴伊子のように仲良くなれてとてもうれしかった。収録が終わった時はふたりで抱き合ってよろこんだ(笑)」と初日を迎えるうれしさを語った。

 現在、中学3年生で受験勉強中という福田さんは「ずっと一緒だった友達ともうすぐ別々になってしまうのはすごく寂しいが、後悔しないように、新子と貴伊子のように正面からまっすぐ向き合っていきたい。景色や遊びが変わっても『友達』が大事だという気持ちは変わらないと思う。この映画を見ると『友達』って素敵だなと感じる。世代によっていろいろな見方ができると思うので、ぜひ家族で見てほしい」と自身の感想を明かした。

 片渕須直監督は「この映画では正真正銘の子どもの世界を描こうと思った。子どもの目に見えないもの、耳に聞こえないものは描いていない。子どもには大人の事情が突然理不尽に襲い掛かってくるが、子どもたちなりにそれを感じながら成長していく。わたしたち大人も、かつては新子たちが生きる世界を生きていた。昔は親に買ってもらったチョコレートひとつが宝物のようにとても大事で味わい深かった。ぜひ子供の心に戻ってこの映画を見てほしい」と呼び掛けた。

 山口県内では、ワーナー・マイカル・シネマズ防府、山口スカラ座、シネマ・スクエア7など、7劇場で上映中。

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