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宇部で中古自転車アート「わやチャリ」 水牛の角やマネキン活用、パレードも

「銀天牛チャリ」にまたがる武田さん

「銀天牛チャリ」にまたがる武田さん

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 宇部・銀天街の「多世代交流スペース」(宇部市中央町3)で現在、中古自転車を使ったアート企画「武田充生のわやチャリ選手権」が行われている。

高さ約3メートルの「愛チャリ」

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 「わや」とは宇部などの方言で「めちゃくちゃ」を意味する言葉。同スペース内の「しばふ広場」を会場に、使われなくなった中古自転車10台を活用した自由な発想の作品を12月2日まで制作。3日には同商店街で、作品のお披露目を兼ねた「わやチャリパレード」を開く。

 同企画は、アーティストが宇部に滞在して作品制作を行う「アーティスト・イン・レジデンス」の一環。これまでときわ公園を中心に実施されてきたが、中心市街地での初の取り組みとして実現した。

 制作するのは、下関出身・東京都在住の彫刻家で、野外彫刻国際コンクール「UBEビエンナーレ」の入賞作家でもある武田充生さん。「放置自転車を見て、アートに使えばリサイクルになると思い付いた」という。

 最初に制作したのは、同商店街のマスコットキャラクター・銀天牛をモチーフにした「銀天牛チャリ」。リサイクルショップで購入した水牛の角や、クリスマスツリーの星飾り、段ボールなどを使った作品で、角をハンドル代わりにして走行できる。

 そのほか、ウエディングドレスを着たマネキンを乗せる高さ約3メートルの「愛チャリ」、ぼんぼりやタンバリンなどを使い全体にメッキ調の塗料を吹き付けた「チャリンチャリン」を制作。見学に訪れた子どもたちが作った3台を含め、6台の「わやチャリ」が完成した。

 武田さんは「周辺の店舗などから提供された不用品も活用し、見学者からアイデアをもらうこともある。案外『わや』なことを考えている人は多い。発想と楽しさに重点を置き、想像の斜め上をいく作品を形にしたい」と笑顔を見せる。

 制作期間は残りわずか。「宇宙をイメージした自転車や、ギターを使った自転車も作る予定。パレードは誰でも参加できるので、子どもにも大人にも楽しんでもらいたい」とも。

 制作時間は10時~16時(12月1日は休み)。「わやチャリパレード」は全4回で、13時30分、14時、14時30分、17時から各約10分間行う。参加は当日、しばふ広場で受け付ける。各回先着10人。参加無料。パレード時間外は、しばふ広場で「わやチャリ」に乗ることができる。

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