山陽小野田・渡場に6月1日、介護施設「うさぎの杜」（山陽小野田市郡、TEL 0836-74-8800）がオープンした。

国道190号線沿いの旧病院の建物を改装

　国道190号線沿いの旧病院の建物を改装した同施設。1階・2階合わせて約250坪で、デイサービスと有料老人ホームを展開。デイサービスは一度に25人まで受け入れることができるほか、2階には個室12室を設け、最大15人までが入居できる。デイサービスの送迎エリアは宇部・西岐波から山陽小野田・厚狭、埴生まで。

　運営は、宇部を中心に不動産業を展開する「アジア宅建」（宇部市鍋倉町5）。介護事業参入のきっかけについて、久保逸記社長は「通常のアパートを借りに来店される高齢の方がとても多くなってきているが、快く貸す大家が少なく、当社としても貸すことができないという現状があった。独居の高齢者に向けた住宅サービスを用意する必要性を感じていた」と話す。

　同施設のモットーは「手厚いサポート」。「介護現場のベテランをそろえた」（久保社長）というスタッフ12人のうち7人が介護福祉士の免許を持ち、一人一人に目を配ったサービスを展開する。小桧山真理子施設長は「地域に密着した施設を目指したい。利用される方が笑顔になれるよう私たちも力を合わせて頑張っていきたい」と意気込む。

　「周辺はロケーションもいいので、川辺を散歩したり女性利用者に向けたエステなどもプログラム内容に盛り込んでいく。利用者が増えればシアタールームやトレーニングルームなども造っていきたい」と久保社長。

　「衣食住の『住』に特化した会社として、当社が管理する通常のアパートを自立した高齢者向けに仕様を変えるなど、シフトチェンジしていくことも見据えている。まずは、このエリアの高齢者の方や利用者の方のニーズに応えることができるようにしていきたい」とも。

　利用対象者は、要支援1・2と要介護1～5認定者。デイサービス営業時間は9時～16時30分。日曜定休。