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宇部・JR東新川駅を使うアート企画 始発から終電1時間後まで

駅舎アートプロジェクト「Circus」の会場となるJR東新川駅

駅舎アートプロジェクト「Circus」の会場となるJR東新川駅

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 JR東新川駅(宇部市東新川町2)で12月6日、駅舎アートプロジェクト「Circus(サーカス)」が始まった。

直接触れられるワイヤ彫刻

 主催はアートグループ「FCA(おともだちコンテンポラリーアート)」。共催のJR宇部線利用促進協議会から「駅舎を使ったイベントができないか」という話を受け、同企画を立ち上げた。「現在、宇部線はほとんどが無人駅となっている。一見さびれたところでも、その場所が持つ力はある。アートを使って人を立ち止まらせ、その土地の潜在的なものを引き出したいと考えた」と同グループ事務局長の増田圭介さん。

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 増田さんは文化施設で企画を行うオーガナイザーとして働いた経験を持つ。「駅舎をサーカス小屋に見立て、移動していけたら楽しい」と今後の願いを込め、「Circus」と銘打った。

 画家や彫刻家、現代美術作家など、多様なジャンルの作家を募り、10人の作家が応じ実現にこぎ着けた。参加するのは宇部のkozi69さん、佐藤文恵さん、篠原紀子さん、原井輝明さん、古谷博さん、山口の中野良寿さん、福岡の中村禎仁さん、ニホノヒロノリさん、森秀信さん、京都の末冨綾子さんの10人。

 駅舎内やホームの掲示板、駐車スペースに、コケ玉やワイヤを使った彫刻、イラストや石こう、タペストリーなど、バラエティーに富んだ作品を展示。展示マップは駅舎内と東口、下りのホームの3カ所に貼り、駅舎内には感想や意見が書けるノートも用意する。

 公共施設での展示について、増田さんは「ハードルが高かった。作品を線路に投げ入れることなどがあれば大きな損害になる。監視員もいないので、ハサミで切れないワイヤで固定するなどの対策はした。あとは皆さんの善意に任せる」と話す。

 「アートに興味がある人もない人も、作品を見ることで社会全体が多様な価値観でできていることに気付き、普段自分たちが住むコミュニティーについて考えるきっかけになれば」と増田さん。今後の展開については、「皆さんからの要望や協力があれば他の駅でもやりたい。『やってほしい』『また見たい』という声はモチベーションにもなる」と笑顔を見せる。

 開催時間は5時~翌0時28分。入場無料。12月20日まで。20日は作家本人が作品の説明を行う「ギャラリーツアー」を開催する。時間は14時~15時。問い合わせは同事務局の増田さん(TEL 090-3378-1248)まで。

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