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県内最大規模の「宇部フリーマーケット」 20周年の節目に今春で幕

昨年5月に開いた同フリマの様子

昨年5月に開いた同フリマの様子

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 ときわ公園東駐車場(宇部市則貞3)で3月20日、20年続いたフリーマーケット「宇部フリーマーケット」の最終回が開催される。

330区画がいっぱいに

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 同フリマは1996年5月に始まり、同園の周知や物を大切にするリサイクル精神の普及、国際交流を目的に年4回(3月・5月・9月・11月)のペースで20年継続。県内外に広く浸透し、来場者は毎回1万人以上集まる。

 開始当初の区画数は150区画だったが、現在は330区画を用意。回を重ねるごとに増え、最大360区画を設けたことも。来場者は家族連れが多く、同フリマを巡った後、のり面にレジャーシートを広げて一日を過ごす姿や同園を回って楽しむ姿も見られるという。

 最終回には330店が出店。家庭の不用品やハンドメード雑貨など大小さまざまな商品が販売される。うどん、大判焼き、焼き鳥、焼きニンニク、焼きそば、ぜんざいなどの食事を提供する店も登場。本部では、市民からの遊休品を販売するほか、コーヒー(100円)を用意。同本部での売り上げは全て募金に充てられる。

 同フリマを運営する事務局には、平均年齢65歳の女性ボランティアスタッフ13人が所属している。代表の蔵澄静江さんは「20年がたち、スタッフの高齢化も進んだ。3つの目的は達成できたと感じている。この節目を機に惜しまれながら幕を下ろしたい」と、今回を「最終回」にすることを決めた。

 1月初旬から「20年間ありがとうございました」と記載した手描きのポスターを街に貼り出し、開催を告知した。事務局には「どうして最終回なのか」と最後を惜しむ電話や「長い間ありがとう」と感謝を伝える手紙が届いたという。

 蔵澄さんは「うれしい。地域に愛されていたことが伝わり、長く続けた甲斐(かい)があった。出店者、来場者、スタッフに感謝。今はホッとした気持ちが大きい。さみしさを感じるのは全てが終わってからかもしれない。晴天に恵まれ、気持ちよく終えることができれば」と笑顔を見せる。

 「フリーマーケットを運営し多くの人と出会えた。若い世代でまた新たなフリーマーケットを立ち上げてほしい。アドバイスはできるので応援したい」とも。

 開催時間は7時~14時。問い合わせは蔵澄さん(TEL 090-7135-3729)まで。

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