児童養護施設にランドセルなどを寄付する「タイガーマスク運動」が全国的に広がりを見せる中、山陽小野田の施設にも贈り物が届いた。
1月13日の午前、小野田陽光園(山陽小野田市小野田)に「小野田の星飛雄馬」からランドセル3個とキャラクターのぬいぐるみ7体、12色入りの水性ペン4セットが届いた。これらの贈り物を持参した小野田の星飛雄馬さんは、施設内に置き終わるや否やあっという間に立ち去ったという。山本昭正園長は「数日前に1年生になる児童が何人いるかと問い合わせがあったが、恐らく同じ人なのでは」と話す。
さらに同日午後、今度は山陽小野田地域に昔から伝わる物語「3年寝太郎」の主人公を名乗る「山陽小野田の寝太郎」さんから、お菓子やキャンディー、ノート30冊、ペンや鉛筆31本が届いた。寝太郎さんも星飛雄馬さんと同様、贈り物を持参。受け取った職員が名前を尋ねても本名は言わず、「山陽小野田の寝太郎ですよ」とだけ言って立ち去ったという。
「同じ日に2人の方から贈り物を頂きとても驚いている。新1年生にとってランドセルは象徴。そして必要不可欠な文房具は何よりの贈り物。品物ももちろんだが、気持ちがうれしいし、とてもありがたいこと。多くの人に支えられていることを子どもたちに伝えたい。大切に使わせていただく」と山本さん。
同園では後日、贈呈セレモニーを行い、今回届けられた贈り物を子どもたちに渡す。