宇部・西岐波の地蔵尊「北向(きたむき)地蔵尊」(宇部市西岐波上片倉、TEL 0836-51-4053)で1月24日、供養祭「寒詣り大祭」が行われた。
同地蔵尊は1840年に建立。明治時代に重い病気の人が祈願後に完治したことが由縁とされ、年間約20万人が参拝に訪れる。毎月24日に縁日を開催しているが、1月の供養祭は特に「寒供養」と呼び、年間通して最も多い約1万人の参拝者が訪れる。
宗務所の増田公治さんは「近年は宇部市内にとどまらず県内外から参拝に来られる方も多く、癒やしの場所にもなっている。子宝に恵まれなかった人が『参拝すると双子が生まれた』という逸話もあり、パワースポットともいわれているようだ。たくさんの方に知っていただけてうれしい限り。参拝する方が気持ちよくいられるような環境整備をこれからもしていきたい」と話す。
当日は読経や地元特産品の物販も行われ、にぎわいを見せた。宇部・船木から参拝に来た70代の夫婦は「約20年前から毎月24日に参拝に来ている。おかげさまで元気なのでこれからも参拝を続けたい」と話した。