自転車の在り方とまちづくりについて考える「自転車まちづくりシンポジウム」が1月21日、ヒストリア宇部(宇部市新天町1)で行われる。
同シンポジウムは、現在の宇部の自転車交通マナーや自転車事情、道路環境の問題点を振り返り、より良い自転車や交通の将来像を考え、それに伴い変化が予想される交通事情から広がるまちづくりのビジョンを話し合うもの。
主催は、エコ通勤の普及や自家用車に依存しない交通環境作り、自転車や徒歩で移動しやすい環境作りを目指す「うべ交通まちづくり市民会議(うべこまち)」。
2010年7月に設立された同会はこれまで、バスで市内各所を回りスタンプラリーをする「自転車deスタンプラリー」や自転車専用レーンの有効性を探る社会実験の実施、低炭素セミナーの開催などの活動に取り組んできた。
当日は、東京からNPO法人「自転車活用推進研究会」理事で自転車ツーキニストの疋田智さんを招き、「自転車で始める未来志向のまちづくり」をテーマに基調講演が行われるほか、自転車の交通が整備されているヨーロッパの事例を紹介し、それに伴うまちづくりを学ぶ。
パネルディスカッションでは宇部市地球温暖化対策ネットワーク(寿町)、宇部市市街地整備課の関係者と自動車を利用する大学生が登壇し、それぞれの立場で問題点を話し合う。
うべこまち会長の高橋成次さんは「自転車は手軽なところが魅力だが、正しい乗り方を知らない人が意外と多いように思う。自転車に対する意識を変えれば周りの交通環境もかわってくるはず。自動車も歩行者も自転車も安全に移動できるようにするために努めていきたい」と話す。
問い合わせ・参加申し込みは同会副会長・村上さん(TEL 0836-85-9723)まで。