宇部のコミュニティーFM「エフエムきらら」(宇部市新天町)で1月6日、特別番組「新成人座談会 新成人HATACHI(はたち)のトーク」が放送された。
スタジオからの生放送で提供された同番組。出演したのは、地元民間企業に勤務する山口貴之さん、大学生の岩永恵里子さん、公務員の松永拓也さん、銀行に勤務する芳村唯さんの新成人4人。
選挙については全員が「初めてできるようになることなので選挙に行ってみたい」と発言。20歳を迎えた気持ちや、多くの人が投票に行くにはどうしたらよいか、投票に行かない友達がいたらどうするかなど約1時間にわたり選挙をテーマにトークを展開した。
宇部市民の投票率が県内最低の57%で、そのうち20代前半の投票率が約25%という過去の投票実績を知り「選挙に行くことは義務だと思っているのでショック」(芳村さん)の声も。
投票率を上げるための工夫としては、「街で演説を聞く機会がなかなかないように思うのでもっと公約などを聞ける機会を増やしたらどうか」(岩永さん)、「街頭アンケートを実施して投票に行かない理由を聞き、原因を改善すれば投票に行く人が増えるのでは」(山口さん)との意見が出た。
放送を終え、松永さんは「友達同士で選挙について話す機会がないので、改めて考え直す良い機会になった。投票に行くと言ったからには責任を持って必ず会場に足を運びたい」と笑顔で話した。
有権者の政治や選挙に対する関心を高めることを目的に2005年から始まった同番組。宇部市選挙管理委員会事務局の大井義之さんは「とても活発な意見を聞くことができた。今年の夏の山口県知事選挙に向けて良い啓発活動になったのでは。これを機に宇部市の投票率が上がることを期待したい」と話す。「有権者の1人として、新成人の見本となるように今後も選挙や政治に参加していきたい」とも。