宇部・山陽小野田の沿岸に立ち並ぶ夜のコンビナートを見学する「工場群を巡る夜景ツアー」が2月18日、開催された。
全国各地で広がりを見せている同イベントは、コンビナートやプラントが夜間照明に輝く様子や光を受ける煙突や煙など、昼間見ることのできない工場の夜の「顔」に魅了される「工場萌え」。今月4日に続く2回目として宇部観光コンベンション協会と宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会が企画した。
参加したのは宇部・山陽小野田からの41人。ツアーはJR宇部新川駅を発着地に、企業屋上から工場群の夜景を眼下に眺め、興産道路を通り西部石油(山陽小野田市西沖)の敷地内などを巡る3時間のコース。車内では、宇部の企業OB・渡邉輝弘さんがエスコーターとして解説を行った。
西部石油では、バスに同社社員が乗り込みプラントや設備について説明。参加者は2度ほど下車し、寒空の中写真撮影を楽しんだ。宇部から夫など4人と参加したという50代の女性は「地元に住んでいながら夜の工場を見ることは普段ないので、一度見てみたいと思い参加を決めた。昼間とは違う雰囲気でとてもいい」と笑顔を見せた。
1回目と合わせての定員80人が予約開始から30分ほどで完売し、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりを見せた同イベント。宇部観光コンベンション協会の吉見孝則さんは「当協会が企画しているツアーの参加者から、夜の工場を巡りたいとの要望も多く出ていた」と話す。
「新たな観光資源として今後も企業など各方面と協力をして展開していけたら。日没が早いシーズンにしか行えないので、次回開催は今年12月ごろを予定している。当地域の魅力を知ってもらえれば」とも。