「橋の上で30日間踊り続けた」カナダ人振付家の記録映像展

山口情報芸術センターのホワイエには大型ディスプレーによる記録映像が上映

山口情報芸術センターのホワイエには大型ディスプレーによる記録映像が上映

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 橋の上で30日間踊り続けたカナダ人振付家の姿を映像と写真で展示する「フォルティエ×田邊アツシ+田邊るみ記録映像・写真展『A MAN ON THE BRIDGE』」が1月10日より、山口情報芸術センター(山口市中園町、TEL 083-901-2222)で開催されている。

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 昨年6月19日~7月18日、カナダ人振付家ポール=アンドレ・フォルティエさんが山口の商店街にある橋の上で、毎日同じ時間に30日間30分間踊り続けるダンスプロジェクト「30×30(サーティ×サーティ)」が行われた。同様のプロジェクトは昨年、イギリス、フランス、カナダ(2都市)、日本の4カ国5都市で開催され、今年はイタリア、イギリス、フランス、ベルギーでの開催が決まっている。日本で初めて行われた山口では、30日間で延べ2,000人の観客が見守った。

フォルティエさんは、近くの商店の人や買い物帰りの主婦、学生など、観客である地域の人とも積極的にコミュニケーションを交わし、毎日見に来た人や「フォルティエファンになったおばあちゃん」もいるという。

 同展では、「30×30」で30日間のフォルティエの姿を記録し続けた田邊アツシさん(映像作家、山口市在住)と田邊るみさん(アーティスト、山口市在住)の映像作品と写真を展示している。大型スクリーンに、日々のフォルティエさんのダンスを部分的に切り取ってつなげ、ひとつのダンスにまとめた映像作品を上映。スクリーン前のカレンダーには、30日間の日付と天候、その日のワンショットが配置されているほか、中庭のガラスや壁には、るみさんの記録写真がパネル展示されている。

 1月27日には、カナダから来日したフォルティエさんと田邊アツシさん、田邊るみさんの3人によるアーティストトークも開催。山口での「30×30」のエピソードや、他の国での「30×30」の様子などを披露する。入場無料。

 同センター関係者は「周りでフォルティエさんを見ていたお客さんも風景の一部として被写体となっている。近くには取り壊しの決まったビルもあり、今後変わっていくであろう街の姿が記録できたという意味でも素晴らしい作品。展示作品を見て、あの夏の街の記憶として思い出してもらえれば」と話している。入場無料。2月26日まで。

ポール=アンドレ・フォルティエDance Project公式ホームページ山口情報芸術センター(©マルニ)

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