宇部・新川の「山本写真機店」(宇部市中央町1)のギャラリーで12月5日、地元家具作家による作品展「KAGUSUKE ART & FUNITURE Vol.0」が始まった。
同展は、「KAGUSUKE(かぐすけ)」の名前で制作活動を行う家具作家・隅野祐介さんの初の個展。隅野さんは、沖縄で家具作りを3年間学んだ後に地元に戻り、昨年12月にリメーク家具・雑貨インテリアショップ「uemachi3(ウエマチ3丁目)」(宇部市上町2)をオープン。敷地内に自身の工房を構え、オーダー家具やリメーク家具の制作を行ってきた。
隅野さんの作品は「シンプル」がモットー。最近では、女性目線で制作したという丸みを帯びた作品やユーズドの雰囲気を持たせた椅子、漆喰(しっくい)やセメントを塗ったテーブルなども手掛ける。
同展のテーマは「アートと家具」。会場はスタイリッシュな空間に仕上げ、中心には高さ約2メートルの「家」を組み立てた。隅野さんが手掛けるテーブルや椅子のほか、額縁や飾り棚、ワインラック、コースターなど約50点を展示販売する。価格帯は1,500円~6万8,000円、中心価格帯は1万円~2万円。オーダー家具の注文も受け付ける。
「開業してからこれまでの1年間は口コミや紹介を中心にしてきたが、地元の方に広く知ってもらいたいと個展を開くことを決めた」と隅野さん。「僕にとっては作ることが楽しく、お客さまにとっては使うことが楽しくなるような家具を作っていきたい。その気持ちを共有していければ。これからも貪欲にチャレンジしていきたい」と話す。
開催時間は11時~19時。今月7日まで。