7月3日、美祢の「西寺水神公園」で滝開きが行われ、夏季恒例の「そうめん流し」が本格的にスタートした。
1961(昭和36)年に於福地区の「西寺自治会婦人部」が「避暑地として親しまれる公園に目玉の催しを」と始めた同行事。現在は、同自治会の「そうめん流し事業部」が運営し、夏休み期間を中心に毎年にぎわいを見せている。今年は4月29日から日曜・祝日の営業を始めており、これから本格シーズンを迎える。
於福地区の雁飛山の東の麓に位置する同公園。川沿いの道が整備され、四季を通じて美しい景観を愛(め)でることができる。
そうめん流しは、水神の滝の約14度の水を利用。レーンは、5カ所の台に2本ずつ設ける。メニューは「そうめん」(500円)をはじめ、女性スタッフが手作りする「おでん」(140円)、「焼とり」(130円)、「おむすび」(180円)、「ギョーザ」「フランクフルト」(250円)、「牛すじ」「骨付きウインナー」(以上400円)を提供。滝の流水で冷やす「ジュース」「ラムネ」(150円)も人気が高いという。
同日は、不安定な天候ながらも時折夏らしい晴れ間がのぞいた。同公園内の「水神社」で安全祈願・商売繁盛の意を込め、関係者ら31人が玉串の奉納などを行った。地元の和太鼓グループ「カルスト草炎太鼓」の力強い演奏が響く中、多くの来場客がそうめん流しや景観を楽しんだ。
今年は期間中、3万人の来場客数を見込む。同事業部の飯田俊博代表は「そうめんを食べて笑顔で過ごしておられる様子がうれしい。木陰は風が気持ちいいので、歩きながら景色も楽しんでもらえれば。今年も元気に頑張りたい」と意気込む。
営業時間は9時~18時(9月12日以降は16時まで)。9月11日まで無休、12日以降は土曜・日曜・祝日営業。9月30日まで。問い合わせは同事業部(TEL 0837-56-0817)まで。