山陽小野田の厚狭図書館が7月1日から、朝ドラ「とと姉ちゃん」に関連する雑誌「暮しの手帖」の特別ブースを設けている。
1964(昭和39)年の早春号から最新号までを所蔵する同館。ドラマで創刊の話題が放送される時期に合わせながら特別展示と貸し出しを行う。
100号ごとに「第〇世紀」と区分されている同誌。ブースでは、各世紀の様子を感じられるように第1世紀99号(1969年早春号)、初代編集長・花森安治さんの死去を伝える記事を掲載した第2世紀53号(1978年春号)、第3世紀1号(1986年春号)の3冊を展示する。
貸し出しするのは、第4世紀(2002年12・1月号~2016年4・5月号)のバックナンバーのほか、同ドラマの主人公のモデルとなった大橋鎭子さんが製作に携わった本、花森さんがデザインや挿絵を手掛けた本など約60冊。最新号は館内で閲覧できる。
同館では常時約2年分のバックナンバーを雑誌コーナーに並べており、「ほとんどが貸し出されていることから人気ぶりが伺える」という。「主婦層からの人気が高く、ご夫婦で楽しまれる方も。朝ドラが始まってからはさらに注目が集まっている様子」と同館司書の時真絹さん。
「一般の人の暮らしに密着した内容で、その時の世相やファッション、流行などの移り変わりを読み取ることができる。中でも家電製品の商品テストは興味深く、どの世代も楽しめる雑誌。朝ドラを見ていない人も、これを機に大橋さんと花森さんに興味を持ってもらえれば」と話す。
開館時間は9時30分~19時(土曜・日曜は17時まで)。月曜・第2木曜・祝日休館。今月24日まで。