全国に大型ショッピングセンターを展開する「ロック開発」(東京都千代田区)は、防府・鐘紡町のカネボウ防府工場跡地に建設中のショッピングセンター「ロックシティ防府」を3月14日にグランドオープンすると発表した。
敷地面積は約89,350平方メートル、商業施設面積は34,343平方メートル。県下最大級のオープンエア型ショッピングセンター(SC)となる。モール部分には屋根を設けず、自然の光や風を取り入れ、通路に樹木を施した自然と調和したSCになるという。1,200台収容の立体駐車場を含め、敷地内に2,000台を超える駐車場も備える。
同SCは、スーパーマーケットの「マックスバリュ防府東店」を核店舗に、ファッション衣料販売の「エムラ」(防府市)、大型家具店「アンビオンス」(宇部市)、大型書店「フタバ図書」(広島市)、アミューズメント施設「ソユーファミリーゲームフィールド」「ソユーファミリーボウリング」を準核大型店舗として構成される。ファッション、雑貨、ドラッグ、ペット、レストランなど、約90店舗のテナントが出店。イタリア料理「カプリチョーザ」、カフェ「サンマルクカフェ」、アパレル販売「ワールド」、インテリア雑貨「パスポート」など、山口県初出店となる店舗が42店舗を占める。
「ロックシティ」はオープンエア型またはクローズド型のSCで、「ロックタウン」よりも広域商圏を対象としているのが特徴。同SCでは、車で30分~40分の範囲にある防府市、周南市、山口市の約326,000人、約14万世帯を商圏に見込む。ターゲットは、30代のファミリー層と団塊世代とし、ライフスタイルを提案するような上質感のあるブランドを取りそろえるという。
同社取締役営業担当の岡田正幸さんは、防府市への出店理由について、「山口県下には本格的なショッピングモールがないことと、東は周南、西は阿知須、北は山口というロケーションが良いことが理由。マーケットとして商圏を引っ張れる魅力があると判断した」と話している。
同社は現在、山口県内に「ロックタウン平生」(熊毛郡平生町)、「ロックタウン小郡」(山口市小郡下郷)を展開しており、「ロックシティ防府」は県内3番目のSCとなる。6月には「ロックタウン周南」(周南市古市)の開店も控えている。
ロック開発(©マルニ)