中原中也生誕百年記念事業実行委員会(山口市湯田温泉1)は2月22日、生誕百年記念事業に併せて制作するグッズのデザインやアイデアを全国から募集した「中原中也生誕百年記念グッズデザインアイデアコンペ」の結果を発表した。
コンペは、「Tシャツ」「ハンカチ」「ストラップ」「自由」の4部門があり、昨年11月から1月にかけて募集を行った。全部門で357点の応募があり、「作品としての完成度はどれも高かった」(同委員会)という。
最優秀賞は、磯部孝文さん(東京都)の「ダダブック」。1枚1枚に中也の詩の1フレーズが書かれた付せん紙で、本を開くと付せんが現れるもの。サイズや価格は未定だが、実際に商品化し、生誕百年祭のイベントが本格的に始まる4月8日までに発売する予定だという。そのほか、Tシャツ部門で虹村マキオウさん(大阪府)、ハンカチ部門で松本栄子さん(埼玉県)、ストラップ部門で桝田里美さん(山口県)、自由部門で伊藤平さん(愛知県)の作品が、それぞれ優秀賞に選ばれた。
中原中也記念館の福田館長は「最優秀賞の作品は、フレーズから入っていくという切り口が面白いと思う。4月から生誕百年祭が始まるが、自分の誕生日をこんなに盛大に祝ってくれているとは、中也は思っていなかったのでは」と話している。
そのほか、湯田地区商工振興会では中也の詩などをあしらった「足湯タオル」、中原中也記念館では中也の手書き数字を使用した「中也の文字ごよみカレンダー」や一筆せん、便せん封筒、しおり、クリアファイルなどを企画・制作している。いずれも生誕百年祭に合わせて販売を開始する予定だという。
中原中也生誕百年記念事業実行委員会
(©マルニ)