「中也のカレーパン」-中也の時代の味を再現して商品化

中也の時代のカレーを現代風にアレンジしてパンに詰めた「中也のカレーパン」

中也の時代のカレーを現代風にアレンジしてパンに詰めた「中也のカレーパン」

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 山口市・防府市内で洋菓子を中心にベーカリー、レストランなどを展開するグリンパーク(本社=山口市大内御堀)は2月16日、中也の時代のカレーを現代風にアレンジして具材に使用した「中也のカレーパン」を発売した。

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 ベーカリーを取り扱っている「グリンパークジャルダン朝倉店」(山口市湯田温泉5、TEL 083-928-1500)で作り、焼きたてを販売している。「グリンパーク本店」(山口市米屋町)でも販売。価格は1個150円で、発売以来1日200個が売れているという。

 具材となるカレーは、系列のレストラン「トラットリアマーレ」(山口市大内御堀)で作り、朝倉店でカレーパンにしている。「カレーの固さや具の大きさが微妙に違うと、パンを揚げた時にパンクしてしまう。完成までに毎日相当数のパンがパンクしてしまった。パンを作るよりも、カレーを作る方が難しかった」(同店)という。

 同商品のカレーは、中也が亡くなる1年前、中也が末弟の下宿を訪ね、洋食店で「ご馳走した」というカレーの味を再現したもので、同社の社長が末弟から聞いた話がベースになっている。当時の味そのままだと現代人の口に合わないため若干アレンジを加えているが、なるべくベースを崩さないようにしているという。肉や野菜はさいの目状で大きめにし、あまり辛くしていないのが特徴。

 同店によると「昨年から中也の生誕百年にちなんで、パンで何かできないだろうかと思っていた。このカレーパンが中也の詩に触れるきっかけとなり、多くの人に中也の世界の入り口に立ってもらえれば」と話している。同社では、「中也のぼうし」「中也詩集」など、中也関連の洋菓子を以前から販売しているが、中也にちなんだパンは今回が初めて。

 営業時間は8時30分~20時。年中無休。
(©マルニ)

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