山口情報芸術センター(山口市中園町、TEL 083-901-2222)で3月10日、「坂本龍一+高谷史郎 新作インスタレーション LIFE-fluid, invisible, inaudible...」が始まった。同日、マスコミ関係者を集めた共同インタビューが行われ、音楽家の坂本龍一さんと映像クリエーターの高谷史郎さんが参加した。
同作品は、坂本さんと高谷さんのコラボレーションによる新作インスタレーション。通常は劇場として使用されている同センター「スタジオA」を展示空間として使用し、映像とサウンドが融合した作品となっている。暗幕で覆われた「スタジオA」の中央上部に配置された9つの水槽が明かりを放ち、下から見上げると、さまざまな映像や言葉が水の中に浮かび上がるというもの。
坂本さんはインタビューで「決まったフレーズがあるわけではなく、さまざまな素材(音と映像)をパーツとして、これらをランダムに組み合わせて繰り返すようになっている。だから、聴き方、見方にこだわらず、例えば床に寝転がってリラックスしながら、一日中でもこの空間を体験してほしい」と話しており、実際にセット内の水槽の真下、床の上に寝転がってみせた。
高谷さんは「今回はオペラで伝えられなかったものを伝えたい。水槽を下からのぞくセットについては、のんびりと楽しんでもらえれば」と話していた。
会期中、スタッフによるギャラリーツアーも実施される。入場無料。開館時間は12時~20時(入場は19時30分まで)。5月28日まで(火曜休館)。
坂本龍一+高谷史郎「LIFE - fluid, invisible, inaudible ...」公式サイト山口情報芸術センター
(©マルニ)