
宇部・厚南のラーメン店「拉麺一杉(ラーメン ひとすぎ)」が6月1日、2号店となる「フジグラン宇部店」(宇部市明神町3)をオープンした。
ショッピングセンター「フジグラン宇部」の2階にオープンした同店。店舗面積は約26坪。店内に、カウンター席=6席、テーブル席=24席を設け、本店と同じ素材や製法で作るラーメンを提供する。
店主の黒瀬麗人さんは宇部出身で山陽小野田育ち。「昨年まで県外の飲食店で働いていたが、店が火災に遭い、途方に暮れていた頃に(本店・店主の)杉野(友紀)さんに声をかけてもらった」と出店のきっかけを話す。
黒瀬さんはこれまでに担々麺やうどんなど麺業界にも携わっており、「将来自分の店を持てたらという目標を抱き続けてはいたが、ノウハウや費用面のこともあって踏み切れなかった。会社員になるという選択肢もあったが、漫画の主人公のように、話をもらった次の日にやらせてくださいと即決した」という。約1年間の本店での修業を経て、のれん分けという形で出店した。
メニューは、豚骨と数種類の野菜で煮込んだスープの「白ラーメン」、魚介素材を合わせただしで作る和風しょうゆ豚骨の「黒ラーメン」、辛みそ豚骨の「赤ラーメン」(以上850円)の3種類。それぞれの「ハーフサイズ」(700円)も用意する。
注文時に味の濃さや油加減、ニンニクの量などが指定できるほか、麺は「極細麺」「細麺」の2種類から好みの細さと硬さを選べる。ネギやキクラゲ、煮卵(以上150円)など本店にはないトッピングも用意する。
手作りする羽根付きの「ギョーザ」(450円)、「炙(あぶ)りチャーシュー丼」(700円)のほか、ハーフラーメンとミニチャーシュー丼が付く「ハーフセット」(1,100円)、瓶ビール(600円)も提供する。
オープン初日は、用意した250食を完売するほどの盛況ぶりを見せた。杉野さんは「初日は私がフロントに立ち、お客さま一人一人に感想を聞いたところ、『変わらない一杉の味でおいしい』と常連の方も言ってくださり一安心。今まではチュートリアルのようなもので、これからが本当の修業」とエールを送る。
黒瀬さんは「人として大きく成長させてもらった一杉の看板を背負っていることを忘れずに、職人の味を提供していきたい」と志を胸にし、「ファミリー層など幅広い世代の人が行き交う場に、より活気が生まれたら」と意欲を見せる。
営業時間は11時~20時。