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山口・雪舟庭で坂本龍一さんの作品「Forest Symphony」展示

会場の様子(撮影=山中慎太郎(Qsyum!)、写真提供=山口情報芸術センター)

会場の様子(撮影=山中慎太郎(Qsyum!)、写真提供=山口情報芸術センター)

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 坂本龍一さんのインスタレーション作品を展示する「坂本龍一+YCAM Forest Symphony(フォレスト・シンフォニー)」が8月8日、「雪舟庭」で知られる常栄寺(山口市宮野下)で始まった。

会場の様子

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 山口情報芸術センター(YCAM=山口市中園町)が、これまで制作・発表してきたインスタレーション作品を、山口市の中心市街地や史跡で公開する「Yamaguchi Seasonal(やまぐちシーズナル)2025」の一環。

 展示するのは、世界各地の樹木の生体データからサウンドを生成するサウンドインスタレーション作品で、メディア・テクノロジーを応用し、アーティストとYCAMのコラボレーションの下で制作されたもの。2013(平成25)年の初公開後、形態を変えながら国内外で多数展示し、同所では6年連続となる。

 坂本さんは東日本大震災の後、「人類が生きる環境」を支える森林へと意識を向けるべく、樹木が発する微弱な生体電位を元に楽曲を制作するというプロジェクトを構想していたという。

 期間中、YCAMのスタッフと作品を鑑賞する「ギャラリーツアー」(8月24日、9月21日、10月26日、11月9日・30日、参加無料)を実施する。同展を担当する西翼さんは「音楽家のイメージが強い坂本さんが、このような作品も制作されていたことが世の中にも知れ渡ってきたのでは。東京などで展示作品を見られた人が、坂本さんの作品をもっと見ようとこちらまで足を運んでくれることを期待している」と話す。

 「季節ごとにゆっくりと表情を変える庭園という場所だからこそ、同じ作品を新鮮な気持ちで見ることができるし、作品ともマッチしている。時間を重ねることで来場者の記憶にも蓄積され、会場との一体感も生まれてきているような実感がある。今後もできるだけ継続していければ」とも。

 開場時間は10時~16時30分。入場無料(常栄寺拝観料は別途必要)。11月30日まで。火曜、8月11日、9月24日、11月2日・3日は休止。

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