
山口宇部空港に日本酒バー「兄ちゃんの店 宇部空港店」(宇部市沖宇部、TEL 090-7548-7335)がオープンし、8月21日で1カ月を迎えた。
新天町アーケードに続く2店舗目で、国内線旅客ターミナルビル2階に位置し、山口の地酒を「立ち飲みスタイル」で提供する。
店主の永山将之さんは、同所で営業していた「角打 鍋島」(2022年に閉店)と以前からつながりがあったという。「残念がるお客様の声をよく耳にしていた。今年1月、たまたま空港ビルの担当者と出会う機会があり、出店を直談判した」と話す。店舗面積は約5坪で、カウンター3面に最大18人が利用できるスペースを設けている。
同店は、日本酒サーバーにコインを投入し、専用のグラスにセルフで注ぐスタイルで営業する。山口県内の全23酒蔵から常時約12種類の日本酒を、銘柄によって量を変えながら1杯600円で提供する。
現在は、1コイン60ミリリットル=「Ohmine」「五橋」「宝船」「山猿」「東洋美人」「防長鶴」「原田(ナツ)」「錦世界」など、1コイン30ミリリットル=「獺祭」「長門峡」「金雀」「わかむすめ」などの銘柄をそろえる。蔵元直送の生樽サーバーから、搾りたてでフレッシュな日本酒を味わうこともできる。
お酒のアテには、「ポテサラ」「アジの南蛮漬け」「燻製チーズアーモンド」(各600円)などを用意する。食事メニューも提供し、木嶋製麺所の「宇部丸うどん」を使った「国産牛すじ煮込みうどん」や「カレーうどん」(各800円)、「国産牛すじカレー」(1,000円)などをそろえる。周南市のジェラート専門店「ジェラテリア クラキチ」と酒蔵「はつもみぢ」がコラボした「はつもみぢの酒粕ジェラート」(600円)も用意する。
オープンから1カ月がたった。永山さんは「ガッツリ飲みたい人や食事利用でも使ってもらっている。1人での来店も多く、ゆっくりとした滞在時間を過ごしてもらえている」と話す。
「空の玄関口に地酒を置くことで、新たな出会いを提供したい。酒蔵を巡ってもらえたり、街のルーツを知ってもらう機会にもなれば。出張や旅行など空港の利用はさまざまだが、山口の地酒文化を発信していきたい」とも。
営業時間は11時~20時。