
宇部の「パスタ処 十兵衛(じゅうべえ)」(宇部市岩鼻町、TEL 0836-43-9990)が9月10日、オープンから5周年を迎えた。
「和モダンなパスタ屋」がコンセプトの同店。瀬戸内海の島にある「高級生パスタ工場」から直送した生パスタを使用し、だしやしょうゆなど和風の調味料を使った自家製パスタソースと組み合わせて提供する。
「今では月に1,200人ほどの来店がある」と話す店主の深田竜一さん。「オープン景気から2カ月がたった頃に、一度勢いが落ちてしまったこともあったが、大盛りやバゲットなどメニューの幅を広げ、新しい味のアイデアが浮かんだ際にはスタッフに試食してもらい、意見をスピーディーに反映するなどして、積極的な進化を続けてきた」と話す。
当初10種類だったパスタは、現在15種類にまで増えた。看板メニューの「ちょっと贅沢な明太子クリームパスタ」をはじめ、「トマトソースパスタ」(以上1,080円~)、「柚子胡椒の和風クリームパスタ」(1,280円~)、季節限定の「河村酒場謹製海老のジェノベーゼ」(1,180円~)、数量限定の「赤海老の濃厚アメリケーヌパスタ」(1,680円~)など。パスタの量は普通、大盛り(1.25倍)、二倍盛りから選べる。
店内で焼き上げるバゲットも「人気」で、今年5月から提供を始めたバゲットの切れ端「ちょいバケ」(味なし、50円)のほか、「プレーンバゲット」や「ガーリックバゲット」(以上250円)、「マルゲリータバゲット」「明太チーズバゲット」(以上300円)を用意する。
約3年前から、前菜3種盛りに付けて提供する「十兵衛ソース」の販売プロジェクトを進めており、深田さんは「ようやく発売できそうなところまでこぎ着けた。飴色玉ねぎ、赤ワイン、しょうゆなど約10種類の原料をじっくり煮込んだスペシャルなソースは、肉料理との相性が抜群で、『ぜひ販売してほしい』という要望も多かった。年内には間に合わせたい」と意欲を見せる。
「原材料の高騰など、まだまだ厳しい状況が続いているのが正直なところだが、目の前の一皿一皿に心を込めたい。いずれは、リクエストの多い夜営業もしていければ」とも。
営業時間は11時~15時30分。木曜定休。