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萩で「立志維新塾」始まる 吉田松陰の教え「士規七則」を研修に反映

松陰神社参拝の様子

松陰神社参拝の様子

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 自己内省と立志を行う研修プログラム「萩・立志維新塾」が11月20日、萩で始まった。

松陰神社での講話の様子

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 同プログラムは、吉田松陰が従弟の玉木彦介の元服を祝い贈った武士の心得「士規七則(しきしちそく)」を達成するきっかけとなる「立志」「択交」「読書」を研修内容に反映し、同22日までの3日間、幕末の偉人を輩出した萩を舞台に行う。主催は萩商工会議所。

 企画した「萩市ビジネスチャレンジサポートセンター(はぎビズ)」(浜崎町)の獅子野美沙子さんは、「人生に深く関わる企業相談などを受けると、変化の流れが激しい時代をどのように生きるべきか悩む人が多くいると感じる。激動の時代を切り拓いた松陰先生の教えを体験する研修で、自らが目指す道や社会で何を成すかを見つめる機会になれば」と話す。

 初開催の今回は、弁護士や大手企業の人事部に所属する社会人など6人が参加。1日目は「読書・立志」をテーマに行い、松陰神社を参拝し、吉田松陰の人物像や教育内容について松陰神社宮司の白上陽一郎さんの講話を聞いた。その後、参加者自身の人生を振り返る「自己内省セミナー」を獅子野さんが担当し、最終日の立志式に向けて価値観の振り返りを行った。

 広告マーケティング業の会社を経営する杉永竜之助さんは、「松陰先生の言葉の中に、会社の経営課題に直結する言葉があり響いた。自己内省も過去に取り組んだことがあったが、今までのワークとは異なる自分を見つけることができた」と話す。

 同プログラムを共催する田代コンサルティング(古萩町)の田代英治さんは、「参加者の皆さんの真剣な表情から、多くの学びと気づきを得られたように感じた。良いスタートを切れたと実感している」と話す。

 2日目は、「択交」として萩市と縁のある経営者の講演を聞き、講師と参加者、萩の経営者との対話を通じて「仁愛のある言動」の糧を育む。最終日は「立志」として、世界遺産でもある松下村塾で志を発表する「立志式」を行う。

 問い合わせは「萩商工会議所」(TEL 0838-25-3333)まで。

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