美祢の特別天然記念物「秋芳洞」(美祢市秋芳町秋吉)で12月30日から、洞内を鮮やかに彩るライトアップイベント「光響FANTASY(ファンタジー)」が始まる。光と音が織りなす幻想的な空間で、年末年始の来訪者を迎える。
同イベントの照明演出を手がけたのは、東京タワーや明石海峡大橋のライトアップで知られる世界的照明デザイナー・石井幹子(もとこ)さん。期間中、10時~12時と14時~16時の1日2回、約10分間の特別プログラムを繰り返し投影する。上映中は洞内が七色にライトアップされ、巨大な鍾乳洞の造形美が幻想的な光の中に浮かび上がる。
主催する美祢市観光協会のプロモーションプロデューサー・末永亜紀子さんは、「目で見ても美しいが、実は写真に収めるとより一層鮮やかに映る。SNSなどで発信したくなるような、非日常的な一瞬の情景を切り取って持ち帰ってほしい」と話す。
同協会によると、昨年の年末年始に同様のイベントを開催した際、1日あたりの入洞者数が例年より約1,000人増加したという。
末永さんは「秋芳洞は年末年始は休みだと思われている方も多かった。イベントをきっかけに、年中無休で営業していることを広く知ってもらえれば」と期待を寄せる。
入洞受付時間は、8時30分~16時30分。入洞料は、大人=1,600円、中学生=1,300円、小学生=850円。同イベントは来年1月4日まで。
あわせて秋芳洞では現在、夜間の特別企画「秋芳洞幻想夜行 ~竹あかりが導く光の旅~」も実施している。日中の華やかなライトアップとは趣を変え、竹あかりの柔らかな光のみで暗闇に包まれた洞内を体験できる。開催時間は17時30分~19時30分で、来年1月12日まで。