宇部の梶井工業、エコカーの試作機を製作-究極のエコカー実現目指す

究極のエコカー実現に向けた試作機

究極のエコカー実現に向けた試作機

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 宇部の梶井工業(宇部市南浜町2)は、「人力と慣性だけで走り続けることができるエコカー」の試作機を製作した。

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 市販の自転車を改良して製作した同機は、運転者がペダルを踏むことで後部に取り付けたフライホイールを回し、フライホイールが回り続ける慣性を利用して走り続けることができる。

 フライホイールは「はずみ車」とも呼ばれ、円盤の回転として力のエネルギーを保存する。このフライホイールの径や重量を大きくするなどして調整すれば、人力のみでスクーター並みのスピードが出せるようになるという。

 今回製作した試作機は、アイティボックス(宇部市)が持つ特許技術を利用した。

 「わたしのアイデアを梶井さんが実証してくれた」と話すのは、アイティボックスの松永全央さん。松永さんは100件以上の特許を持つ発明家で、今年5月に発足した長州発明倶楽部の会長も務める。

 同機を製作した梶井工業の梶井英一社長は「究極のエコカーを実現するという最終目標に向けて大きな一歩を踏み出せた」と話す。「まだまだ改良の余地があり課題も多いが、製品化することができれば山口県内で量産体制を整えたい。地域社会への貢献と地球に役立つ活動を両立させたい」と意欲をみせる。

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