宇部・楠の地元住民が出資して設立した「楠むらづくり株式会社」(宇部市大字西万倉)が現在、農業研修生を募集している。
昨年8月にオープンした複合施設「楠こもれびの郷」の管理運営委託を宇部市から受けている同社。農地の荒廃や農業者の高齢化、後継者不足などで農業の存続が危ぶまれる中、農業に志を持った若者を対象に農業参入のための研修事業を行う。
研修期間は最長で2年。1年次研修では野菜の栽培技術を学びながら、農産物加工、出荷販売の方法といった「農業の基本」を身に付けるほか、地域行事などに積極的に参加し地域作りに参画することを学ぶ。2年次研修は「就農の準備期間」として、栽培から販売までをリーダーとして担当するほか、新規就農の手続きなども行う。
研修受講料は無料。研修生には奨励金として1年次は月5万円、2年次は月7万円を支給するほか、研修終了後の新規就農時には宇部市や関係機関などが支援を行う。ただし、宿泊費などの必要経費は自己負担。
同社担当者は「農業は今後注目される将来性のある産業。この地域の新規就農者となって定住してもらえれば」と期待を寄せる。
応募締め切りは今月20日。応募・問い合わせは同社(TEL 0836-67-2617)まで。