山陽小野田・郡の神社「吉部田(きべた)八幡宮」(山陽小野田市郡、TEL 0836-74-8990)に設置されている巨大な「破魔矢(はまや)」が話題を呼んでいる。
宇部~下関間を結ぶ国道190号線沿いに位置する同神社。国道を走る車からもよく見えるようにと参道入り口の鳥居の横に設置されているが、全長8.08メートルの破魔矢は鳥居よりも高くそびえている。
正月の縁起物とされる厄除けのお守り「破魔矢」。同神社宮司の白石高司さんは「大きな絵馬は良く見るが、大きな破魔矢は珍しい。厄もたくさん除けてくれるのでは」と話す。
この巨大破魔矢は今年1月、白石さんが大分県別府市に行ったときに訪れた八幡朝見神社の鳥居横にあった5メートルを超える破魔矢に感銘を受け、それをヒントに作った。
製作は、白石さんや息子で権祢宜(ごんねぎ)の治宣さんら4人で行い、本に載っている破魔矢を見て比率を計算しながら2~3日かけて仕上げた。破魔矢の本体部分は、同宮の敷地内に自生している竹を1本切り出して使用。羽と短冊はプラスチック、絵馬は発泡スチロールでできている。
設置したのは今月17日で、近所の住民からは「これはすごい。大きなものを作ったね」と感心され、評判も良いという。
「今年一年、山陽小野田では天災もあり暗いニュースをたくさん聞いたが、来年こそは明るい年になれば」と白石さん。「大みそか、正月に参拝に来てくれるたくさんの人に見てもらいたい。これを機に毎年恒例のものにしていきたい」とも。
巨大破魔矢は1月中旬まで設置する予定。