普段は公開されていない歴史的・文化的に貴重な文化財を特別公開する「山口お宝展-雪舟が愛したまち山口」が1月19日より、山口市中心市街地一帯で始まる。主催は山口商工会議所で、開催は昨年に続き2回目。
開催期間中、山口市内の公共施設、神社仏閣、民間施設などで、「西の京」山口の貴重な遺産が一斉公開される。昨年開催時の目玉は「国宝瑠璃光寺五重塔」内部の一般公開で、冬の観光客閑散期にもかかわらず87,000人が同寺を訪れた。
「瑠璃光寺五重塔」特別公開は今年も行われ、期間中の土曜・日曜のみ公開する。さらに今回は、国の指定史跡となっている雪舟庭のある常栄寺で、明治天皇宿泊の間を期間中毎日、一般公開する。明治天皇宿泊の間は、明治天皇が山口行幸の際に宿泊された部屋を1967年に現在の地に移築したもので、普段は公開していない。「雪舟自画像」(雲谷等益筆)、「十六羅漢」(雪舟筆)といった掛け軸も特別に展示。そのほか、山口市菜香亭、十朋亭、山口ふるさと伝承総合センターなど17カ所で「お宝」を公開。
19日に開催されるオープニングイベント「キャンドルライト・石燈籠点灯」をはじめ、常栄寺で行われる「竹灯籠の点灯&尺八演奏」、瑠璃光寺本堂で行われる「和蝋燭の世界」、旧県会議事堂での「マリンバ・アンサンブルコンサート」、露山堂お茶会などのイベントも同時開催。山口サビエル記念聖堂、旧県会議事堂、瑠璃光寺五重塔、常永寺山門ではライトアップも行われ、夜の散策も楽しめる。
協賛企画として、山口中心商店街でも「山口商店街お宝展」が同じ日程で行われ、各店舗が所有する「自慢の品」を展示する。
同展実行委員会によると、「山口市内各所に見どころが点在しているので、いろいろと見てほしい。今回は、夜に行うイベントを多数企画しているので、夜のお宝展も楽しんでみては」と話している。2月18日まで。
山口お宝展-雪舟が愛したまち山口(©マルニ)