宇部の大栄建設(宇部市北琴芝2、TEL 0836-21-8182)の除菌・消臭用クリーンウオーター「CELA(セラ)」の発売開始から1年がたった。
同商品は、除菌と消臭に特化した弱酸性次亜塩素酸水。従来の除菌剤などに含まれる次亜塩素酸ナトリウムは扱いが難しく手荒れや金属の腐食などを起こしていたが、同商品は次亜塩素酸水の酸化反応により人体や環境に影響を与えずにウイルスや菌を抑制し、臭いを分解するのが特徴だという。
製造・販売を担当する同社ecoマーケティンググループ「EARTH(エアリス)」の徳原恵さんは「パッケージデザインやプレゼンなど試行錯誤の繰り返しだった。目に見えない雑菌に対する効能を伝えるのに苦心したが、各種展示会や環境イベントに出展してPRしてきた。少しずつだが口コミで良さが広がり、一般家庭だけでなく医療施設や福祉施設などで利用してもらえるようになってきた」と、この1年を振り返る。
東日本大震災被災地には、現地に赴いた国士舘大学のチームを通して300ミリリットルボトル200本と10リットル缶10缶を提供したほか、宮城県南三陸町からの要請を受けて210本を寄贈した。
このほか、宇部市内の福祉施設ではセラの生成装置を導入し、蛇口をひねると水のように出るようした。洗濯や清掃時に使って施設内を除菌することでインフルエンザやノロウイルスの感染を防いでいるという。
今後について、徳原さんは「多くの人にこの商品のことを知ってもらいたい。これまでに行ってきた広報活動が実を結ぶことを信じてこれからも地道に商品の魅力を伝えていきたい」と話す。
価格は1,560円(300ミリリットル)。同社で販売している。