音楽イベント「咲夢(さきどり)プロジェクト」で、山陽小野田市在住のアーティスト・kinuyoさん(本名=西村絹代さん)が「山口宇部経済新聞賞」を受賞した。
山口で西日本最大のミュージックイベントを開くことを目指して発足した同プロジェクト。「TOKIWAファンタジア」のイメージソングを募集した第1回大会には県内外から85組の応募があり、1次審査を通過した8組による決勝大会が昨年12月23日、宇部ときわ公園湖水ホールで行われた。
イメージソングに選ばれたのは、kinuyoさんが作詞作曲を手掛け、家族や友人、恋人など身近にいる人の大切さを歌った曲「あいしてる」。同賞のほか、「優秀賞」「ときわファンタジア賞」「FMきらら・宇部マテリアルズ賞」「きらめきドリーム賞」も受賞した。
「聴き心地の良さと持ち前のクリアな声質が評価された」と同企画を統括する真部尚志さん。「応募者のレベルが想像以上に高かった。今秋には2回目を開催する予定。本気で音楽の道を目指すアーティストには何らかの出口を用意する。3年後には西日本で最大の音楽イベントにしたい」とも。
受賞したkinuyoさんは「自分の歌を音楽関係者に聞いてもらえると思って応募した。本番では自分の声の返しがイヤホンから聞こえず、うまく歌うことができなかった。どの賞も絶対に無理だと思っていたので受賞には本当に驚いた。まさか5つも賞をいただけるとは」と振り返る。
山口宇部経済新聞では「特別取材権」を付与した賞を同プロジェクトに協賛。看護師として働きながら、福岡市内の繁華街で路上ライブを行っているアーティスト・kinuyoさんに特別インタビューを行った。宇部・山陽小野田地域で生まれ育ち「子どものころは引っ込み思案で人前に出られなかった」と話すkinuyoさんへのインタビュー記事を特集で紹介している。