山口宇部空港(宇部市沖宇部)に1月23日朝、ANAの最新鋭機「ボーイングB787型」が到着した。
国内線ターミナルビル2階では特設会場を設けての記念セレモニーも
同機は昨年、ボーイング社(米国)が13年ぶりに発表した最新型の中型旅客機。従来の旅客機よりも客室や窓が広く大きいことや、気圧をより地上に近い状態にしたこと、機体の軽量化から燃費が良くなったことなどが大きな特徴。
同空港への就航は、岡山、広島に次ぐ3番目。羽田空港を拠点に、今月31日までは1日1往復、2月からは1日2往復の予定で運行する。
当日は就航記念セレモニーが行われ、全日本空輸・岡田晃取締役執行役員や二井関成山口県知事、西山一夫宇部市副市長ら関係者が出席。岡田取締役執行役員は「ボーイング社と、新世代の飛行機として今日まで作り上げて来たとても愛着のあるもの。オールラウンドプレーヤーとしてお客さまの期待に応えていきたい」とあいさつした。
二井知事は、日本企業が同機部品の35%の製造に関与し、そのうちの主翼の大部分を三菱重工下関造船所が生産していることを受け、「就航を楽しみにしていた。翼には県産品が使われているので今日はまさに里帰りフライト。首都圏からの観光客も増やしていきたい」と期待を寄せた。
空港の送迎デッキには同機を一目見ようと飛行機ファンなど約100人が集まった。他の機種と見分けやすくするために機体に大きく描かれた「787」の文字が見えると歓声が上がった。