環境問題や脱原発について考える集い「AKOちゃんの紙芝居~愛しい地球へ~in宇部」が1月31日、宇部・西岐波の西川医院(宇部市西岐波岩上)で行われた。
イベントを開いたのは、市内奥万倉黒五郎で自給自足の暮らしをしている村川博司さんと日本全国を旅しながら脱原発や環境問題を呼び掛けているAKOちゃんこと弟の淳さん。
19年前から旅をしている淳さん。昨年2月には、青森県六ヶ所村を目指して宇部を出発。自転車を主な移動手段とし、広島や岡山、岐阜、名古屋などに寄りながら旅を続け、道中出会った僧侶と共に宮城県から岩手県宮古市までの被災地を3週間かけて行脚したという。昨年秋に宇部に向けて現地を出発し、1月28日に宇部に戻った。
紙芝居ではまず、淳さん自身が現在の活動を始めた動機を紹介。原発問題を抱える青森県六ヶ所村の現状や自身の体験談などを交えながら「愛しい地球へ」をテーマに話を展開。兄の博司さんは友人が作詞作曲したという歌を披露。参加した20人は真剣に耳を傾けた。
「震災後、原発の問題が深刻になってからは話を真剣に聞いてくれる人が多くなった」と話す淳さん。「世界が大きく明るく楽しく変わるようにという思いを込めて紙芝居をしているが、持続可能な社会の実現に向けてまずは関心を持ってもらいたい」とも。
今後については、「今月上旬には原発がある鹿児島県薩摩川内市を目指して出発する。その後は東北に向かう予定。これからも旅を続けながら問題提起をしていきたい」と話す。
今月1日には、銀天エコプラザ(中央町)で紙芝居を行う予定。時間は14時~、18時30分~。問い合わせは村川博司さん(TEL 090-2862-1367)まで。