山陽小野田の「こぐま保育園」(山陽小野田市有帆、TEL 0836-83-5127)で5月6日、飼育している羊の赤ちゃんが誕生し、園児や保護者・スタッフは喜びに包まれている。
山に囲まれた自然豊かな環境の同園では5年ほど前から教育の一環として羊を飼育しており、園児が中心となって羊の餌となる野草の用意や排せつ物の処理などの世話をしている。現在は、新たに誕生した赤ちゃんを合わせて3頭の羊を飼育。赤ちゃん羊の誕生は3年ぶり2回目となる。
羊の赤ちゃんが誕生したのは、スタッフが最後に親羊・スモモの様子を見た17時から次に確認した17時30分の間。その後17時40分には、懸命に立ち上がる羊の赤ちゃんの姿が見られたという。性別は雄で名前は未定。生まれたての羊は足腰がまだ弱々しく見えるものの、よちよちと歩くかわいらしい姿を見せている。
一方、母になったスモモは、赤ちゃん羊に母乳を与え夜は寄りそって寝る姿も見られるなど新米ママぶりを発揮。出産後は「穏やかな性格だが神経質になっている」(中村淳子園長)様子で、園児らが飼育小屋の中に入るとわが子を守るかのように赤ちゃん羊と一緒に園児から遠ざかる一面も。
中村園長は「4月末辺りからゴールデンウイークにかけて出産予定だったので、いつ生まれるかとみんなで楽しみにしていた。誕生後すぐに連絡網を回し、夜にかけて続々と園児が保護者と赤ちゃんを見にやって来て感動している様子だった。今回のスモモの出産や赤ちゃんの誕生を通して、命の尊さや一緒に生きる仲間としてのいとおしさを感じてほしい」と話す。