山口宇部空港、宇部・岬漁港周辺で5月26日、ガイドと共に地元を散策するイベント「てくてくまち歩き」が行われた。主催は、「宇部市ふるさとコンパニオンの会」。
山口県が3月から展開している「おいでませ!山口イヤー交流観光キャンペーン」の一環として行われた同イベント。観光ボランティアガイドの同会メンバーが、宇部の街を解説しながら約2時間をかけて約3.5キロを歩いた。
参加した約60人が巡ったのは、彫刻が設置されている山口宇部空港のふれあい公園、「日の出ビュースポット」だという防音壁、宇部岬漁港、岬・住吉神社、末留神社跡。「日頃見ている風景を側面から楽しんでもらいたい」と同地域に焦点を当てた。
空港ふれあい公園では「ミニ滑走路」や、滑走路延長に伴い1999年に埋め立てられた「鍋島」を1/2スケールで移した「ミニ鍋島」が浮かぶ調整池を見学。住吉神社では、石でたたくと金属音が響く「カンカン石」を、「常盤湖に水がたまるように」と建てられたという末留神社跡では先人が作り上げた宇部の歴史に思いをはせた。
「宇部のディープで細やかな歴史を伝えていきたく、3年ほど前から毎月まち歩きを行っている」と同会の脇彌生会長。「『宇部にはこんなところがあったんだ』と皆さんに発見してもらうことが私の喜び。宇部も知れば知るほど面白いのでこれからも魅力を伝えていきたい」と笑顔を見せる。