宇部に7月1日、医療・福祉の複合施設「FITタウン」(宇部市沖ノ旦)がオープンした。運営は「和同会」(西岐波)。
常盤台病院(野中1)が「宇部西リハビリテーション病院」(TEL 0836-45-2111)に改称して同所に移転し、同院を核に展開する同施設。敷地面積は4万2000平方メートル。同会が市内に持つ施設の療養病床の再編として4年ほど前から計画を進めてきた。
敷地内には同病院のほか、在宅医療支援診療所「西宇部クリニック」、有料老人ホーム「宇部西あかりえん」の既存施設に加え、訪問看護ステーション「ハローナース宇部西」、「際波あかり苑」を新設。慢性疾患患者向けの病床をメーンに、急性期、高度慢性期から回復期、リハビリテーション、在宅療養と一貫した医療・福祉サービスの提供ができるようにした。総工事費は約51億円。
再編に辺り「同会の施設は真締川を境に西地区に病床が少なかったが、宇部西地区・山陽小野田の一部のエリアをカバーできるようになった。宇部リハビリテーション病院(西岐波)から約80床の移動も行った」と宇部西リハビリテーション病院・宇部西クリニック事務長の井上辰典さん。
地域との交流も視野に、宇部西クリニックには一般の利用も可能なメディカルフィットネス、宇部西リハビリテーション病院には焼きたてのパンを提供するカフェテリアも備える。「FITタウンは、F=福祉、I=医療、T=地域を意味する。各機関と連携を図り、気軽に地域の方が立ち寄れるようしっかり根付いていきたい」(井上さん)とも。