厚狭高校(山陽小野田市厚狭)で11月15日、宇部のレストラン「CAPTAIN(キャンプテン)」(宇部市港町1)のシェフによる調理講習会が行われた。
総合家庭科2年生20人を対象に、週に1度実習を行う授業「フードデザイン」の一環として実施。同店オーナーシェフの藤谷幸司さんを講師に迎え、宇部産の約40センチのヒラメを使って約3時間かけてフレンチメニュー「ヒラメのボン・ファム(蒸し煮)」に取り組んだ。
藤谷さんは、魚のさばき方や下処理の仕方、ダシの取り方、料理に添えるニンジンやジャガイモの飾り切りの方法などプロの技を伝授。生徒は、新鮮さのあまり身がけいれんするヒラメに驚きながらも何度も手順を確認しながら調理を進めた。
「約40センチのヒラメを5枚におろせるかと思っていたが、丁寧にこなすことができていたようなので安心した」と藤谷さん。「一皿の料理ができるまでに多くの手間と技術が必要なことを知ってもらいたいと思い、今日はあえて一品しか作らせなかった。食べたときに手間をかけた価値を感じてもらえれば」とも。
実習を終え、佐東彩香さんは「サバはさばいたことがあったが、大きな魚をさばくのは初めてだった。思っていたよりも引っ張らないと内臓が外れなかったので苦労した」と振り返った。
将来は料理人を目指している植田さくらさんは「一流のシェフから教えてもらえるという貴重な経験ができたことがすごくうれしい。将来を考えていく上でもとても役に立った。今日の料理はとてもおいしい」と笑顔を見せた。