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山陽小野田の資料館で「むかしの教科書展」-「従軍兵士の心得」も

大正から昭和にかけての25年間の歴史の移り変わりを教科書を通じて展示する

大正から昭和にかけての25年間の歴史の移り変わりを教科書を通じて展示する

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 山陽小野田市歴史民俗資料館(山陽小野田市栄町、TEL 0836-83-5600)で現在、企画展「むかしの教科書展」が行われている。

「尋常小學」の「國語讀本」

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 同展では、同館が寄贈を受け所蔵している1925(大正14)年ごろから1950(昭和25)年までの25年間に出版された学校用教科書40点を展示。教科書を通じて歴史や時代の背景・流れを感じてもらおうと企画した。

 教科書は、実際に使われていた小学校から高校までのもので「大正から戦前」、「戦後」のほか「戦前・戦中の女性用教科書」、「戦前の英語の教科書」にカテゴリーを分けて紹介。国語や数学、英語などの5教科、戦後の「道徳」につながる「修身」などのほか、1941(昭和16)年に出版された「戦陣訓解 附 従軍兵士の心得」などの教科書も並ぶ。

 「今では教えない教科があったことや女性だけに向けた教育があったこと、戦後の教科書は本に使われている紙が粗悪なことが見て取れる」と同館学芸員の溝口純一さん。「英語教育が規制されていた戦中に教科書があったことも興味深いところ」と話す。

 「本の表紙を中心に展示しているが、保存状態は良く、どれも貴重なもの。中にはアンダーラインが書き込まれている教科書もあった。その教科書で当時勉強した方がいるという痕跡や、時代による教育の変化を感じてもらえれば」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時。月曜・祝日休館(月曜が祝日の場合は火曜休館)。入館無料。5月下旬ごろまで。

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