山口・中河原町の「クリエイティブ・スペース赤れんが」で8月24日、「中原中也生誕百年記念トーク&コンサート」が開催される。主催は、第5回山口国際交流芸術祭実行委員会(TEL 083-902-7100)。
同祭は、山口県内のヨーロッパ関係の国際交流団体が5年前から開催しているもので、今年は、第1弾として7月にサビエル記念聖堂でコンサートが行われ、第2弾となる今回に続き、第3弾として9月にフランス映画の上映を予定している。
今回のコンサートでは、第1部「中原中也が聴いた音楽トーク&コンサート」として、中也が聴いていたベートーベン「月光」などをピアニストの塩見貴子さんが演奏する。第2部は「中原中也の詩に作曲された歌曲トーク&コンサート」。「サーカス」「春と赤ン坊」「汚れつちまつた悲しみに…」など中也の詩に作曲されたものを、ソプラノ歌手の林満理子さん、バリトン歌手の原尚志さんが歌い、山城麻衣さんがピアノ演奏する。
各部の冒頭に、中原中也記念館の中原豊副館長によるトークも行われる。中也がベートーベンにニックネームを付けていたことや、当時どんな音楽を聴いていたのかなど、中也と西洋音楽にまつわるエピソードを話す予定だという。
同実行委員会の上原久生委員長は「今年は中原中也生誕百年の年にあたるため、中也と音楽の観点からイベントを企画した。この芸術祭は、地元の音楽家などに活躍の場を与えるという目的もある」と話している。
開催時間は18時30分~20時30分。料金は、一般=1,300円、学生=1,000円(当日=200円増)。チケットは、山口県内のプレイガイド、文化施設のほか、同祭のホームページから購入できる。
山口国際交流芸術祭(©マルニ)